社会も私もお粗末

自身も社会も嫌いな非モテ中年のブログ。

寝そべり族の未来は親子共倒れ

寝そべり族の未来は親子共倒れ

初めまして。今回は中国共産党が警戒を示している「寝そべり族」について、思ったことを書いていきます。

結論を言うと「寝そべり族を続けることで、寄生先の親も寝そべり族の子も経済的に困窮して生活が破綻する」という危険性があると思います。

これは日本のニートや実家暮らしのフリーターも同じで、転職や副業など収入を上げる努力をする必要があります。または生活コストを洗い出して、削れるところから削ることも必要です。

収入を上げる努力と生活コストを下げる努力、両方進めることがベストです。収入をすぐには上げることができませんが、生活コストを下げる努力はすぐにでもできるでしょう。

「無理ゲー社会」や「言ってはいけない」の著者、橘玲さんは純資産を作る方程式(お金持ちになれる方程式を)

総資産=収入ー支出+(純資産*運用利回り)

で説明することができると著書「黄金の羽の拾い方」で説明していました。

前置きが長くなりましたが、寝そべり族やニートを続けることの危険性とその対策をこれから記しておきます。よろしければ最後までお付き合いくださいませ。

寝そべり族とは?

以下wikipediaより抜粋

寝そべり族(ねそべりぞく)、寝そべり主義(ねそべりしゅぎ)、躺平主義(タンピンしゅぎ)とは、中国の一部の若者が選択したライフスタイルであり、かつ社会抗議運動である。彼らは社会的圧力による過労996工作制; 朝9時から夜9時まで週6日間勤務、すなわち割に合わないラットレース)を拒否し、代わりに「寝そべって衝撃を乗り越える」、すなわち低欲望を選び、立身出世や物質主義に対して無関心の態度を取ることを選択したとされる

中国共産党がすすめる「国をもっと金持ちにしたいからお前ら国民は馬車馬のように働いて、中国共産党に貢献しろ!」という圧力。

中国共産党はその圧力をさらに強めるために、オンラインゲームやTVゲームの娯楽の禁止、アイドル活動の制限を行いました。

これに一部の若者が「無駄に働かない。必要な分働いてあとは寝そべってやる!」という形で抵抗したのが寝そべり族と呼ばれる者たちです。

中国共産党の娯楽に対する政治介入が寝そべり族を生み出したと私は思います。

ですが、寝そべり族を待っているのは寝そべり族の子とその親の経済的困窮からの共倒れ、そして中国の衰退に繋がると思います。

親子共倒れの危険性

なぜ、寝そべり族を続けることで寝そべり族の子と親が共倒れになるのか?

それは寝そべり族は経済的に自立していない人が大半だからです。

私は彼ら寝そべり族に「本当にダラダラしていて生活が成り立っているのか?」と疑問を持ち、寝そべり族に関するネット記事をたくさん読みました。

書籍でも調べたかったのですが、寝そべり族に関する本が無かったのでネット記事を中心に情報収集を進めました。

調べてわかったのは「寝そべり族の大半は子供部屋おじさん、または子供部屋おばさん」だということです。つまり経済的に自立できていません。

大人一人にかかる最低生活コストは10万円だといわれています。生活コストの大半を親に任せて寝そべり族たちは寝そべっている。その楽な生活は親が死んだら終わりです。

中国共産党が寝そべり族を生み出した

とはいえ、寝そべり族を生み出したきっかけは中国共産党にあるのではないかと思います。

上記にwikipediaから引用した996工作制や過度な娯楽コンテンツへの規制、一切の遊びも許されない教育環境。優秀な人材を徹底した教育から生み出すことが中共の狙いだと思います。

ですが、金持ちの親の子は金持ちになります。親が教育の重要性をわかっているので、環境と教育にお金をたっぷりと投資するでしょう。いざというときの裏口入学もありえますね。

一方で貧乏な親の子は貧乏のままです。親の頭が悪く、教育はどうでもいいと思っているので貧乏のままです。

「親ガチャ」という言葉が日本にありました。そこから寝そべっていた方がコスパがいいと思う人が無気力になるのもある程度納得できます。

余談ですが、中国共産党が娯楽コンテンツに対して過度に規制するのは、清で起こったアヘン戦争が関係していると思います。

イギリスが清(昔の中国)に輸出したアヘンが国中に蔓延したことで戦争に発展しました。その歴史から依存を誘う娯楽コンテンツには厳しい姿勢を取っていると思われます。

日本にとっても他人事ではない

「寝そべり族は中国の問題でしょ?日本には関係ないじゃん。」と思われるかもしれませんが、日本にとっても他人事ではありません。

日本は1990年から現在2022年の失われた30年間、先進国の中で賃金は上昇していません。代わりに物価は上がり続けています。

人口減少に伴う少子高齢化や消費税や社会保険料の引き上げ、GDPの減少が原因で「不景気から経済的自立ができていない人が増えている」と思っています。

中国はまだ良い方です。寝そべり族がメディアで目立ちましたが、経済成長できている国なので。

問題は経済が停滞している日本に、経済的自立を目指そうとしない人が増えていること。もちろんこの不況の日本でそれが難しいことはわかります。

ぼろ雑巾みたいになるまでがんばれとは言いません。ですが、自身が満足できるまでがんばったほうがいいのではないでしょうか。

経済的自立と幸福の追求

もちろん経済的に自立することは必要です。ですが、「何をしたら幸せを感じるだろう?」この幸せを感じることについて色々試してみるのもいいと思います。

経済的に自立することと幸福の追求、この2つを探すには暇な時間が必要です。

時間があれば自身の人生についてゆっくり考えることができますし、精神的にも余裕が生まれます。そのためにも下記のリストについて考える必要があります。

  • 長時間労働を強いる企業は退職を検討し、退職のために少しずつ準備をする
  • 暇な時間ができたらまずはお金をかけないで幸せになる行動を探す
  • 経済的自立のために手取り月収の10%から貯金を習慣づける
  • 生活コストを見直す。お金を使っても幸せにはなれない。ハリウッドスターでさえも破産したり、離婚するのでお金をたくさん使うことが幸せにつながることではなない。
  • 職に就いていない人は仕事を探す。在宅ワークなども検討しつつ、視野を広くして収入を得る方法を探す
  • 生活リズムを整える。特に睡眠と食事は絶対に大切にする。

資本主義はこのままだと終わる

中国の寝そべり族と日本の現状について長ったらしく書きました。ところどころ脱線したところもありましたが、楽しんでもらえたでしょうか?

寝そべり族について中国共産党が放置したままだと中国が衰退するのではないかと思う気がします。

アメリカでもセミリタイアを目指すFIREがブームになりました。令和の時代になってから働くことに疑問を持つ若者が目立つようになりました。

こういうメディアや国が示す「人なら企業に就職して、結婚して子供を二人持ち、マイホームを購入して定年は年金で暮らす」論を疑う人が増えてきたことにうれしく思います。

私がゴチャゴチャ書きましたが、要するに何が言いたいかというと

  • 経済的自立は大切。だが、お金や仕事に没頭しすぎて家族関係や友人関係をおろそかにしてはいけない。独りでは人から承認されず、幸せを感じづらい
  • 幸せはお金では買えない。そのためにも自分が何に対して幸せを感じるか考える必要がある。

経済的自立と幸福の追求、この2つを目指すことが寝そべることよりも大切だと思います。